ASH GLAZE / TEAPOT
灰釉の急須
灰釉の急須は、二人でお茶を飲むための大きさです。胴は丸く、注ぎ口は細く、取っ手は握りやすい太さに。夫婦で何度も試作して、最後の一滴まで切れる形に落ち着きました。
急須は、茶葉が踊るスペースが必要だと言われます。だから胴をあまり小さくせず、底を広めに取りました。煎茶でもほうじ茶でも、茶葉がゆっくり開くのを待てる器です。
土と釉
急須には、カップよりきめの細かい陶土を使います。注ぎ口は手びねりで形を作り、乾燥の途中で穴を開けて胴に接ぎます。接ぎ目が分からないように、内側から指でならし、外側は竹べらで整えます。取っ手は、粘土の紐を撚ってから形を整えました。
灰釉は、飯碗と同じ藁灰と長石の調合です。ただし急須は釉を厚くかけると注ぎ口が詰まるため、口の部分は釉を薄くし、内側は透明釉のみにしています。蓋の裏には、蒸気が抜ける小さな穴を二つ開けました。
焼成
千二百四十度で還元焼成。注ぎ口と取っ手は、焼成中に自重で歪みやすい部分です。窯の中では、専用の小さな支柱に載せて支えます。焼き上がったあと、蓋と身をすり合わせて、わずかな遊びを調整します。蓋がきつすぎても、緩すぎても使いにくいため、この作業は一客ずつ手作業です。
使い方
お茶を淹れる前に、急須の内側を熱湯で温めてください。茶葉が蒸らされ、香りが立ちやすくなります。使用後は、茶葉を出して、ぬるま湯でよく洗います。内側の茶こしに茶渋が溜まった場合は、重曹を少量溶かした水に一晩つけてから、柔らかいブラシで洗ってください。
食器洗い乾燥機と電子レンジは使用できません。取っ手と注ぎ口に力がかかるため、洗うときは胴を持つようにしてください。乾かすときは、注ぎ口を下にして水を切り、完全に乾かしてから蓋をします。湿ったまま蓋をすると、匂いがこもることがあります。
- 寸法
- 幅 15.0 cm/高さ 9.0 cm/容量 約 380 ml
- 土
- きめの細かい陶土
- 釉
- 藁灰と長石の灰釉(外側)、透明釉(内側)
- 焼成
- 薪窯・還元焼成、約 1,240℃
- 付属
- 内側に陶製の茶こし、蓋付き